図書館33を読んで

最初に、「図書館がまだまだイケてる33の理由*1ってのを読んだとき、10番目くらいまで律儀に読んで、「ずいぶんと長いな。しかも、図書館の存亡に結びつかん項目もあったり、前後のつながりがよー分からんもんが混じったりしてんな。Will Shermanさんってのは、何モンだ?」って思って、読むの止めちゃった。最近、飛行機ん中で暇だったから、読んでみたよ。


そんで、感想としては、こんな感じ。

1.本の電子化に絡んで、図書館がなくならん理由はたった1つ。「だって、電子化してる側が、そのつもりでやってないもん。」

図書館の代わりになるよーなもんを作らんといかんとしたら、もうちょっと違うことせんといかんわけ。はなっから、図書館の代替だとは思ってないのはもちろん、図書館の補完だとも思ってないよーな気がすんのは、私だけかしらん?電子化組が図書館の扉をたたいてんのは、そこに本がいっぱいあるから。それだけだよ。そこんとこを勘違いすると、レビットさんに笑われるよ。(ISBN:9784478502655http://ohnishi.livedoor.biz/archives/1062828.html


2.やっぱ、33個は多すぎだなー。

とりあえず、内容をよーくみてみれば、どー考えても33項目も必要ない。5個以下になる(はず)*2。さらに、それでも絞りきれんなら、ガイ・カワサキさんを見習おーよ。http://blog.guykawasaki.com/2007/01/the_top_ten_stu.html*3を見ると、「ネットで見かけるアホなこと、トップ10」というタイトルで、14個(?)の項目を列挙してる。内容はともかく、こんくらいのユーモアが必要だなーと思う。


3.そんでもやっぱり、ネットが気になるんなら、もうちょいましな敵を想定しんとね、って思うよ。

Blackboard社って知ってる?図書館のライバルっていうと、こういう会社が、ふさわしいんでないかい、って思うんだよね。図書館が誰を仮想敵としてもいいんだけど、Shermanさんが例に挙げてる面々と戦ってるつもりだとすっと、十中八九心配だな。


ってなわけで、結局何が言いたいのかっていうと、「横槍ってのは突然やってくるんだけど、それは、敵のことを知らなすぎるから、寝耳に水なだけだよ。だって、敵は前から準備してんだもん。でも、横槍だったらまだましで、漁夫の利ってのもあって、こりゃ大変だ!もちろん図書館関係者がみんなダメだって言ってんじゃないけど、Shermanさんを含む一部の人がやってる「万年野党」みたいな作戦じゃ、通用しないどころか、それこそ存亡の危機だよ」ってこと。

*1:参考和訳として、myrmecoleonさんを読もう。http://d.hatena.ne.jp/myrmecoleon/20070201/1170348372

*2:本の電子化絡みはたった1個でいいし、その他インターネットをライバル視してる部分も、数個にまとめられそーよ。

*3:日本語では、http://www.popxpop.com/archives/2007/01/post_96.htmlあたりかな