美崎さんがやってきた!
昨日、私が寝ている間に、美崎さんが来て、コメントをくれた。
その後、fuzzy2さんとちょっとした理由から、コメント欄で話し合ってる。
他の人が見逃したら、もったいないので、引用しておく。
fuzzy2さん発言:http://d.hatena.ne.jp/fuzzy2/20060927/p2
(SmartWriteは、)昔HyperCardというソフトがありまして、ほぼその目的を包含するのではないでしょうか。HyperCardの再発明のような気がします。
手書きをタイピングに置き換えるとブログやWikiがメジャーなシステムでは後継的な役割として使われているように思いますが、HyperCardと比べると不便な点が多々あります。
OneNoteはまだ評価してないからわかりません。
美崎さん発言:http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20060926/p1#c1159443844
SmartWriteは、HyperCardとはぜんぜん違うと思います。SmartWriteでもっとも重視したのは、モードレスのインターフェースの実現です。HypecCardは、編集モードと閲覧モードでしたっけ、ふたつのモードにわかれていて、かなり違うと感じてます。
あと、OneNoteは試した上でSmartWriteを作りました。OneNoteは独自ファイル、SmartWriteはExif、OneNoteは自動保存しない、SmartWriteは自動保存する、というのがSmartWrite側から見るメリットです。デメリットはSmartWriteは文字認識しないことですが、OneNoteのこれがどの程度実用かどうかは、そうとう意見のわかれるところで、わたしは役に立たないと思ったので、SmartWriteからは文字認識をオミットしました。
SmartWriteはSmartCalendarと連携するところも特徴のひとつだと思います。
って感じですかね〜。
fuzzy2さん発言:http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20060926/p1#c1159480311
SmartWriteはWindows XP Tablet PC Editionが必要そうなので、まだ評価できていませんでした。貸りられる可能性は高くないのですが、一度試みてみます。
MS製品はファイル保存形式が独自なのは昔からですし、サードパーティー側で対応するというのも昔からですから、技術的には論点にはならないと思います。(実仕様上は不便なことがありますが!)
(ペン入力の)文字認識に対する評価は各環境とも評価がいろいろとあるようですが、妥協するレベルをどこに置くかという点では、本をスキャンして自動OCRした結果を許容するのか、許容できないのかと似た種類の問題だろうと思っています。国内では許容しない声をよく聴くのですが、個人的には許容してもよいのではないかと最近考えが変わってきています。データに誤りが多少含まれていても、そのデータは活用できるに違いないという判断というわけです。
モーダル/モードレスの是非については、昔からしばしば議論はあることなので、実用レベルで評価できる環境があることは重要だと思います。また、これはWikiの編集権限の許可方針(オープンまたは制限)と同種の問題を孕むので、モードレスに見せかけるとしても実はモーダルとして実装せざるを得ないだろうという推察はあります。(一人だけで使ってほかの誰にも触らせないなら別ですが)』
美崎さん発言:http://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20060926/p1#c1159491017
ファイル形式についてですが、おっしゃるとおり技術的な論点ではないと思います。むしろ実用上の問題で、わたしは、メモをスキャンした画像やデジタルカメラの写真やテキストファイルや音声や動画と区別して扱う特別な理由を思いつくことができず、そのため、汎用のファイル形式に近いということで、Exifを使いました。結果として、SmartCalendarとの連携がきわめてうまくいっていて、構想&実装上のメリットが出ていると思っています。
おっしゃるように、実使用上のメリットを最優先していて、技術的な点で論点を見いだすのはむずかしいことは承知しております。文字認識の評価も、おっしゃるようにいろいろですね。文字の種類が相対的に少ない欧米と異なり、日本の場合OCRは技術的な壁を越えられないでいると思います。
東京大学を初め、自動OCRを許容し、検索できればよい、と考えているグループが多いことは承知しております。
結局のところ、わたしは、「検索」よりも「見る」ことを重視して、新しい地平を見いだそうとしており、そのための方策としてSmartCalendarを提案しました。SmartCalendarは、渡邊恵太氏の「眺める」インターフェースの延長に位置すると考えています。
おっしゃるようにデータに誤りが含まれていても、ないよりはずっとマシだろうと思います。自動OCRについては、最近リサーチしていないのですが、人でのかからないよい方法があれば、ご教示ください。さすがに100万枚タグづけするのは(試算によれば4年ですが)自動化できるのであれば、それはそれで役にたつだろうと思っています。
ただ、OCRにかけやすいコンテンツとかけにくいコンテンツがあり、写真は無理、段組みの多い新聞や雑誌も多分困難、手書きの日記や手紙はまず無理、マンガもたぶんむずかしい、となると、全体のうちどの程度をどうするのか、というのは、数値にしてみるとよいかなとは思っています。数値化することである程度客観的な議論ができるかなと。
SmartWriteの場合には、常時手書きとキーボード入力をモードレスで受け付け、キーボードの入力はExifのコメントタグに入るので、検索対象になります。OCRをかけるくらいならキーボードからタイピングしたほうがいいだろうと考えたためです。
モーダル/モードレスは、おっしゃるようにWikiの方針と似ていると思います。Wikiはモーダルであるため、わたしはちょっと直観性に欠けると思っています。SmartWriteを実装したときに、Wikiのモードのことも念頭にありました。モードは使いにくいので、ぜったいにモードレスにする、というのが至上命令でした。ただこれもおっしゃるように、SmartWriteも実装上はモーダルであり、見かけ上モードレスにしているだけであります。
つまり、結局表面に見えるところ、インターフェースの部分を最優先したのがSmartWriteであり、SmartCalendarです。
Wikiと比較するとすれば、マルチユーザーということになりますが、SmartWriteは第一義的にはユーザーひとりを想定しました。紙のメモ帳の代替としたためです。その目的は達成されましたので、応用として、マルチユーザーは検討しています。京大の角先生がマルチユーザーでの手書きチャットを発表されています。SmartWriteは、けっこう環境にいろいろなことを要求するので、試すのにお手間おかけしてしまいます…。すみません。
ただ、タブレットPCエディションがなくても、エクステンションを入れれば、普通のPCでも使えます。わたしも、VAIO Uで常用しています。
SmartCalendar(N)のほうは、ずっと試しやすくなっていると思います。
実装のバランスはとてもむずかしく、とくにSmartWriteはすぐに取り出して保存を自動化することを最優先したので、メニューをもたないという極端なインターフェースなので、起動方法も終了方法もわからないといわれました。ちなみに画面の常駐端をクリックで、起動&保存して終了ですが、そういういろいろな部分も、今後バージョンアップしていく上で参考にさせていただければと思うし、もっと裏にある背景の考え方についても、意見交換していけたらと思います。
よろしくお願いします。http://webox.sakura.ne.jp/software/smartcalendar/wiki/index.php
にWikiがありますので、もしかしてそちらでもよいかもしれません。
ということなので、続きは、こちらで。
みんなで見に行こう!
美崎さんへ、
今度、私が日本へ行く機会があったら、一度美崎さんの家をみせてもらえないでしょうか?