JPEG 2000はどーよ?
(アップする順番がめっちゃくちゃになってきたので、書くぞ!と宣言したもんが、いつ出現するのか、分からん状態になってる。あしからず。)
今日は、画像のフォーマットの話をしましょ。
前にhttp://d.hatena.ne.jp/bookscanner/20060815/で書いたんだけど、
本をスキャンしたとき、大切なことがある。「最低でも2種類のデータを作り、貯めておくこと。」
ひとつ目のデータは、マスターと呼ばれ、できるだけきれいな画像。
ふたつ目のデータは、アクセスと呼ばれ、ネットとかで見て、見苦しくない程度に圧縮した画像。
ってなわけ。
そんで、
現在の主流:
マスター:TIFF(圧縮なし)
アクセス:JPEGかPDF
なんだけど、JPEG 2000はどーなのよ、ってことが、長い間、業界内でくすぶってるわけ。(念のため注:JPEGとJPEG 2000は名前が似てるけど、違うもん。)
そんな中、Jillさん経由で、Peterさんのブログへ行ってきたよ。
Peterさんは、TIFFはもーやめだ!JPEG 2000にするぞー!って言ってる。そんで、その理由として、5つ。
- いままでみたいにさ、保存用はTIFFで、閲覧用はJPEGで、ってな感じで2つ用意する必要なくなるもんね。単にJPEG 2000の圧縮率みたいのを変えればいいんだもんね
- ほんとーにロスレスの圧縮なんだよ*1
- メタデータっちゅうもんを埋め込めるので、これまで、画像ファイルとメタデータファイルを二つ用意して、その間のリンクをちゃんと管理してた手間が省けるっちゅうこと(これは便利)
- DICOMっていう医療画像ソフト規格とかでも結構中心的な役割をしてるからさ、いきなりJPEG 2000って規格やめます、ってなことにはならんはず(これやったら、医療画像ソフト業界は怒るぞーってこと)
- こいつはオープンな規格だから、PDFみたいにA社の運命に左右されないよ(個人的には、PDF大好きだけどね)
さらにPeterさんは、「Princeton大学図書館やHarvard大学図書館も、JPEG 2000に好意的なんだし、本の電子化業界もそろそろ採用しても良いと思うよ」って言ってる。
まぁ、JPEG 2000を正式に採用するってことになると、他にもいろいろと考えなくちゃならんことがあるんだけど、まぁ、とりあえず、米国では、徐々にJPEG 2000化が進んでるんじゃーないかな。
というわけで、結論:「Peterさんの第4の理由もあるし、IrfanViewでも採用されてることだし*2、JPEG 2000もいーと思うよ」。