Wikipediaをどーやって使おっか?
前回、Amazonが「Citation」ってな感じで、本のパクり関係を教えてくれる、って話をした。これって、Amazonの商売の面で言うと、新たな「リコメンド」機能だよね。
そんで、リコメンドつながりってことで、
http://www.newscientisttech.com/article/dn10849-wikipedia-links-used-to-build-smart-reading-lists.html
この記事の中で、米国コーネル大学のJon Kleinbergさんが、
"One can try to exploit a different analogy, viewing Wikipedia as a system where many editors express interest in topics by editing pages," he says. "In this way, one can try making 'Amazon-style' recommendations, like 'people who edited this page also edited this'."
ってなわけで、「Wikipediaってのを別の見方すっと、ある人が、自分で関心を持ってる項目をエディットするってわけでしょ。そーすっとさ、この項目をエディットした人は、こんな別の項目もエディットしてますよ、ってな感じで、Amazonの「この本買った人は、こんな本も買ってんよ」リコメンドみたいなもんを表示できたら、使えそーじゃん」と言ったらしい。
賛成。
さて、次に、先ほどの記事がメインに伝えてる内容へ行きましょ。
米国ハーバード大学の大学院生Alexander Wissner-Grossさんが、Wikiosityってのを作った。簡単に言えば、
キーワードを入れて検索すると、そのキーワードについて「ある程度のこと」を知ろうと思ったら、Wikipediaの中で読んでおいたほーが良い項目トップ10が表示される
ってなもん。
詳しい技術的なこと知りたい人は、http://www.alexwg.org/ICALT2006.pdfを見てね。
Wissner-Grossさんによると、
"Increasingly, a net user who wants to learn more about a subject will read its Wikipedia page," he adds. "However, for further depth in the subject, there has been no system for advising the user which other [Wikipedia] articles to read, and in which order."
ってなわけで、「何か知りたいと思ったら、Wikipedia行くでしょ。でも、もっといろいろ知りたいと思ったとき、Wikipediaの他項目のうち、どれを、どんな順番で読んでいくと良いんだろ、ってなことを教えてくれるシステムはなかったんだよね。だから、作っちゃったよ」ってことらしい。
(単なる評論家の)Kleinbergさんは、
the relatively unstructured nature of Wikipedia resembles the early web
ってなわけで、「あんまし構造化されてないWikipediaの現状は、Webの初期段階に似てんよ」だって。
そんで、(実際に作った)Wissner-Grossさんは、
An algorithm similar to that used by Google was particularly effective, he found.
ってなわけで、「GoogleがWebに適用したアルゴリズムみたいなもんを、ちょこちょこと手を加えれば、Wikipediaのハイパーリンク構造を解析すんのに、使えたよ」ってことらしー。
ってなわけで、結局何が言いたいのかって言うと、「Wikipediaの内容が気にくわん人がいるらしいけど、そんなのとは関係なく、Wikipediaみたいなもんを、どーやって利用するのか、っていう「検索システム」らしきもんは、ずんどこ追求してっていいよね。そんなとき、リコメンド機能だったり、読まなきゃいかんトップ10リスト作成アルゴリズムだったり、そんなもんがたーくさんでてくるとおもろいね」ってこと。