"Image Coordinates"が起こす「絶え間ない再組織化」


cedさんが、こちらのBook Reportで、この記について少し触れてくれた。

「私の読み」が間違ってなければ、(というより、「彼の意図」とは関係なく、)cedさんの「エクリチュール」は、「電子化は人間が読むためじゃないよ」っていうこの記のメッセージを真正面から受け止めてくれた、って私は思う。ありがとう。


cedさんは、

インターネット上においてコンテンツは静止状態に置くことができない。それは常に改変の可能性を持つ流動的な状態に置かれることになる。コンテンツは「モノ」から「コト」に変わってしまう、と言ってしまってもいいだろう。

とメモってるが、これは、『ライティング スペース―電子テキスト時代のエクリチュール』(ISBN:4782800878)15ページの「絶え間ない再組織化」あたりを念頭に言うんだろう。(でも、現物読んだことなくて、cedさんの引用部分をポロっと読んだだけなんだけどね。要約ありがとう。あと、孫引き+想像でごめんなさい。)


そんで、(もしかしたら、本人はリンクなんて張っちゃぁ困るかもしれんけど、)hengsuさんはこの記事で、「これをbookscannerと読み合わせる」という感じで、「常にベータバージョン」という言葉と、「発想装置としてのグーグル」をくっつけて(「再組織化」して)くれた。そんで、おまけに、『知の編集工学』(ISBN:4022613254)までひっつけといて(「再組織化」しといて)くれた。ありがとう。


ってな感じで、「インターネット上においてコンテンツは・・・常に改変の可能性を持つ流動的な状態に置かれる」んだけど、これからは「インターネット上において」という部分が狭すぎるんじゃないかな。つまり、全ての電子化された「コンテンツは・・・(いままでにない規模とスピードで)改変の可能性を持つ流動的な状態に置かれる」。だって、「介入」してくんのは、もはやネット(タグ)経由の「群集(crowds)」だけじゃなくて、「ドクターファーム」で、日々「意味」を収穫(再組織化)するのにいそしんでる特異な軍団もいるみたいだしね。


というわけで、長い前フリだったけど、言いたかったことは、「過去に書かれた本も電子化されれば、どんどん解体されて、"Granularity of objects"(すなわち「自己完結的なユニット」)がちっちゃくなっていく。まぁ、通常はスニペット単位での「絶え間ない再組織化」が始まれば十分なんだろうけど、それを技術的に陰で支えるもののひとつは、やっぱり"Image Coordinates"なんだよね。」ってこと。


まぁ、上に書いた「内容」はともかくとして、「つながり」が重要なわけ。だから、がんばって、「リンク」しまくったわけ。