本の電子化に何年かかる?


米国で進行中の「本の電子化」が、日本で少しでも理解されたら良いな、と思って書いてるんだけど、この日記だけだとやっぱ限界がある。あとは、みんなが酒飲んでるときに話題にしてくれるのを待ってる。(かなり他力本願だけど。)


そんときの小ネタをたまに紹介していこうと思う。


まずは、「本の電子化に何年かかる?」ということ。


これには簡単な計算方法があるので、紹介する。

例えば、

日本の国会図書館800万冊くらい持ってるので、1600年かかる。
国際基督教大学図書館だと、65万冊くらいだから、130年かかる。

こんな感じで、1万冊で2年かかると考えれば良い。
ぜひ、あなたの最寄の図書館の蔵書数を確認して、換算してみてほしい。



でも、実際問題として、100年も、1000年も待てないわけだから、こっから逆算を開始する。


まず、「1万冊で2年」というのは、1日8時間作業を前提にしている。だから、24時間ず〜っと作業することを想定して、3で割る。

国会図書館は、534年かかる。
国際基督教大学図書館だと、44年かかる。

いつもこのサイトについて紹介してくれてる黒澤さん国際基督教大学図書館は、24時間営業でやっても44年かかってしまう。


じゃぁ、これを5年で終わらせるためには、どうする?

国会図書館の場合、マシンが107台必要。
国際基督教大学図書館だと、マシンが9台必要。

ということになる。



まぁ、とりあえず居酒屋で話す程度なので、予算のことは忘れて、「そっか、うちの図書館の蔵書を電子化するには、9台あればいいのか」って感じで楽しんでほしい。